爆発的な人気から今や王道ともなったVEMURAM。豊富な経験と類まれなるセンスによって組み上げられるペダルの数々は国内外問わず多くの人々から信頼を得ています。その中でも一番人気といえるJan Ray、ヴィンテージフェンダーアンプのベストなセッティングによって得られる魔法のようなトーンをモチーフに制作されたトランスペアレントなローゲインオーバードライブ。最早多くを語るまでもない名機でございます。
しかし本機はただのJan Rayではなく世界300台限定の「Jan Ray for TF」。バークリー音楽学院の講師をされるトモ藤田氏監修のもと開発された、とっておきのJan Rayです。
小型~中型のアンプを主に使用する氏が爆音にせずに心地よいフィーリングを得るためのチューニングが施されております。無印と比べてゲイン自体は比較的抑えられており若干タイトでブライトな印象。歪みの粒感も細やかなキャラクターに対して粗めでバンっと前に抜けてくるような雰囲気です。大きな違いとしてピッキング時の音の立ち上がりが無印はさらっとした歪とともに広がるのに対して、本機はコツっと艶やかなクリーントーンがまず先に聴こえ、歪はそれを支えるような空気感です。しっかりとフィジカルな要素をロスなく伝えるところは流石ストイックな印象を受けます。
無印の派生、というよりも全く別モノと言ってしまっても差し支え無いような確かな個性。大元のコンセプトに対して別側面からアプローチしたような印象でしょうか。オーガニックな味も感じつつレスポンスが良好で…この弾き心地はなかなか代わりが見つからないほど魅力を感じます。
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