シールドオーダー、リニューアル。

マイク向けのQAC-222(緑)、と対をなす楽器用ケーブルのQAC-222G(赤)。ミッドの味付けが強くギターの歌うようなふくよかさが特徴的。ローエンドは滑らかで、トップエンドは上品で柔らかな感触をしており、弾きごたえのある艶感があります。アンサンブルでリードギターが出すべき帯域を自然と備えており、このあたりは絶妙なチューニングといえるでしょう。クリーントーン、クランチ程度の歪みではその塩梅がちょうどいいですが、歪ませるとちょっと厚ぼったいかもしれません。ただそれは他の2つと比べると、という印象なので全く向かない、というニュアンスではないのであしからず。

充実したサステインも心地よく、リードギターらしい、おいしい音作りをしたい方におすすめです。また高級感あるレッドがスペシャルで、ステージでもインパクトを与えられるかもしれません。

こちらはQAC-222Gとは打って変わり透き通ったレンジ感が特徴的。薄味といば薄味ですが、その分粒感が整っており、幅広いダイナミクスを誇る繊細な印象です。明瞭さ、クリアさ、他のモデルよりも秀でており…というよりかは、フラットであるがゆえに空気感を感じる帯域、トレブル、プレゼンスあたりが相対的に際立っているのかもしれません。とはいえキンキン、ジャキジャキ、というニュアンスではなく、”落ち着いたオープンさ”という言葉が一番近いのか。ロー、ローミッドも嫌味がなく、素直な雰囲気。ピッキングニュアンスを重視する方には是非いちど弾いていただきたい。その感じからすると歪ませた際はちりじりにボヤけるのでは、と思われるかもしれませんが、そんなことはなく。意外にもしっかりとハイミッドの輪郭が立ち、空気感に収まっていたローが支えるというバランスよく弾き心地のよいレンジ感にまとまってくれます。

これまた怪しげなパープルが存在感を放っております。ケーブル自体も柔らかいので取り回しもよく、パッチケーブルなどには最適です。

この中では一番新しいモデルとなる「Ecstasy Cable」。ウェイトが低音側に若干シフトするものの、うまい塩梅に引き締まったローミッドにより歪みの中でも立ち上がりがボヤけにくい感じです。ゴツっと輪郭がしっかりしながらも厚みのあるボトムと、軽くないパンチのあるトップエンドはインパクトがあり、この中では一番アグレッシブなキャラクターといえます。感覚でいえばクリーンよりも歪ませた際にこのメリットを感じられるような気がします。

印象としては全く新しい、というよりは他のオヤイデNEOシリーズを基盤に発展させたような印象を受けました。見た目は高級感があるのがいいですね。ロックなサウンドを求める方にはおすすです。