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ヤマオカ

【商品紹介】暗黒時代?Fender ’77 Jazzmaster

はっきりとした板目と柾目が楽しめる2ピースアッシュに、固めなのかうっすらとバーズを感じるメイプルネック。
ローズウッド指板には’65年~’66年以降から採用される通称”バインディングブロック”で豪華な装いを演出しております。バインディングには経年により塗装が変質した部分がございます。

6弦側が少々厚めで重心のあるほんのりVなネックシェイプは独特ですが握り心地は決して悪くありません。
’66年末~’68年ごろから始まるポリエステル系の塗装がネック、ボディのアンダーコートを包んでおります。
そんな固めの材、塗装もあるのか本体の鳴りはわりにガッシリ響き、力強い雰囲気。ジャズよりもオルタナ系のジャンルで好まれるようなソリッドで立ち上がりの早いサウンド。そのなかにも甘さが垣間見えるところにJazzmasterとしての性を感じます。

トレモロアーム、Fender印の皮製ストラップが付属。また、ノブが文字の大きいものに交換されておりますがオリジナルも付属します。ネックにはもとよりシムが挟まれており現状演奏性に問題ございません。
ボディに打痕やキズ等、多くみられますが年代を考えると比較的美しいコンディションなのではないでしょうか。
’75年には同じく肩を並べる上位機種Jaguarは生産を中止してしまいますが、Jazzmasterは80年ごろまで生産が続けられます。
当時はハードロックブームであり、生産台数も少ないばかりか需要のバランスもあってこの年代のモデルを市場で見かけることは多くありません。

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CBSに買収されたのちフェンダーギターは生産量を重視するため様々な変更が加えられてゆきます。
「買収後、特に70年代中期以降は暗黒時代である。」――そう認識を持つ方々が決して少なくないのも事実。
しかし、そういった試行錯誤の時代があるからこそ技術は進歩し現代へと至るわけであります。
その恵まれた今から見る、過渡期の「もうちょっと」を愛するスタイルもいかほどかと、私は問いたいのでございます。
Jazzmasterは設計上、完璧なセッティングを維持するのが難しい。その演奏上どうしても必要となる部分を何で埋めるのか。リプレイスメントパーツ、気にしない心…様々ございますが、何よりまず必要なものは「愛」でございます。
カタチがどうしても好き、手がかかる子ほどかわいい、ストラトに変えたらなんか負けた気がする、けどやっぱりジャズマスターだよなぁ、そんな理性よりも感情の部分が勝る方々がこのギターを現代まで弾き継いでくださっていると、そう信じたい。
ゆえに暗黒時代だとか設計が、という予備知識はこのJazzmasterというギターの前では体をなさず、そのあからさまに目に見える「もうちょっと」を受け入れて、愛される方々。そんな方にこそ届く、不思議な楽器でございます。
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【ご注文はコチラ↓↓↓】(R2/11/20 売却済み)
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